野村證券主幹事案件のセカンダリー事情を分析!!
野村証券が主幹事の時のIPO株は大手ネット証券のSBI証券証券に比べて上場後の値動きの違いはあるか⁉
今回の分析は前回の「SBI証券主幹事案件のセカンダリー事情を分析!!」の第二段で野村證券にピックアップして分析を行いました。なぜ野村證券なのかといいいますと、大手ネット証券のSBI証券とは投資家層が違うのではないかと思ったところです。野村證券の投資家層はIPO株を取得しても売り急がずにじっくり保有する投資家が多くなりIPOで上場した後も株価は安定するのではと考えたからです。そして今後のIPOセカンダリー投資に取り入れて少しでも多くの利益を得たいと浅はかな考えで分析を行いました。前回同様2023年にIPOで上場した野村證券主幹事の銘柄で上場当日の終値、上場して1週間後の終値、そして上場して1ヵ月後の終値をもとに分析を行っております。では結果はどうなったでしょうか、、、
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銘柄 | コード | 公募価格 | 初値 | 公募比 | 上場初日 | 初値比 | 1週間後 | 初値比 | 1ヵ月後 | 初値比 |
終値 | 終値 | 終値 | ||||||||
早稲田学習研究会 | 5869 | 970 | 1118 | 15.26% | 1156 | 3.40% | 1092 | -2.33% | 1120 | 0.18% |
ロココ | 5868 | 1128 | 1100 | -2.48% | 1257 | 14.27% | 1121 | 1.91% | 1042 | -5.27% |
KOKUSAI ELECTRIC | 6525 | 1840 | 2116 | 15.00% | 2350 | 11.06% | 2470 | 16.73% | 3220 | 52.17% |
ニッポンインシュア | 5843 | 810 | 1005 | 24.07% | 870 | -13.43% | 764 | -23.98% | 721 | -28.26% |
オカムラ食品工業 | 2938 | 1680 | 2564 | 52.62% | 3065 | 19.54% | 2670 | 4.13% | 2082 | -18.80% |
ライズ・コンサルティング・グループ | 9168 | 850 | 850 | 0.00% | 859 | 1.06% | 856 | 0.71% | 888 | 4.47% |
クオルテック | 9165 | 2540 | 2336 | -8.03% | 2397 | 2.61% | 2065 | -11.60% | 2142 | -8.30% |
テクニスコ | 2962 | 560 | 914 | 63.21% | 776 | -15.10% | 735 | -19.58% | 620 | -32.17% |
グリット | 5582 | 2140 | 6400 | 199.07% | 5440 | -15.00% | 4925 | -23.05% | 4105 | -35.86% |
ノバレーゼ | 9160 | 600 | 590 | -1.67% | 520 | -11.86% | 555 | -5.93% | 466 | -21.02% |
W TOKYO | 9159 | 3000 | 7000 | 133.33% | 6700 | -4.29% | 5500 | -21.43% | 4525 | -35.36% |
プロディライト | 5580 | 1440 | 3005 | 108.68% | 2399 | -20.17% | 2081 | -30.75% | 1618 | -46.16% |
クオリプス | 4894 | 1560 | 1680 | 7.69% | 1312 | -21.90% | 1978 | 17.74% | 1899 | 13.04% |
ABEJA | 5574 | 1550 | 4980 | 221.29% | 5140 | 3.21% | 8400 | 68.67% | 7180 | 44.18% |
トランザクション・メディア・ネットワークス | 5258 | 930 | 1388 | 49.25% | 1265 | -8.86% | 1104 | -20.46% | 1306 | -5.91% |
住信SBIネット銀行 | 7163 | 1200 | 1222 | 1.83% | 1205 | -1.39% | 1331 | 8.92% | 1560 | 27.66% |
アクシスコンサルティング | 9344 | 1950 | 3030 | 55.38% | 2754 | -9.11% | 3465 | 14.36% | 2731 | -9.87% |
平均 | 54.97% | 平均 | -3.88% | 平均 | -1.53% | 平均 | -6.19% |
<集計結果>
集計結果は上場当日の終値で初値比から全銘柄を単純に平均すると-3.88%となっております。まさかのSBI証券ではかろうじて+1.44%だっただけに野村證券のほうがパフォーマンスが悪くなっています。陰線になっている割合は58.82%です。そして1週間後は初値比から-1.53%で、上場当日の終値比に比べると良い結果になってます。中身を見ますとABEJA(5574)が数値を上げてるようです。陰線率は52.94%です。1ヵ月後は初値比から-6.19%でSBI証券ほどではないですが、やはり1ヵ月後のパフォーマンスは悪い結果です。陰線率は64.7%になっています。
<雑感>
今回は野村證券が主幹事の時の上場してから1ヵ月後までの動きを分析してみました、前回のSBI証券の分析の時とあまり変わらない印象を受けました。野村證券といえど、IPO銘柄は上場してからは売られる比率が高くなる結果です。ただ、もちろんその中でもしっかり右肩上がりに上昇している銘柄もありますので、そういう銘柄を見極めて投資を行いたいですね。今回の分析で今後のIPO投資のなんらかのヒントになればと思いました。そして最後に今回の分析で一番の収穫は初値売却で公募を上回った比率が81.25%となっていることです。公募割れしてしまった3銘柄のうちロココ(5868)とクオルテック(9165)は上場当日に公募価格を上回る展開もありましたので、野村證券主幹事案件は微妙銘柄でも当選を目指してもいいのかと思ったことです。やはりこの点は野村證券の営業力の強さというところでしょうか。今回の分析も皆様方の何かの役に立てればと思います。これからもIPO投資を楽しんでいきましょう。
※なお、上記の方法はあくまで私自身の経験や得た知識からのものです。
投資の最終判断はご自身の責任でお願いします。
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